まず今、実際建築士としてお仕事されていますが、小さい頃の興味があった物ってどんなものがあったんですか?

なりたかった職業でもいいですかね。いちばん最初に思ってたのは消防士さんなんですよ。
あの、火を燃やすのが好きやったんですよ。
火をつけるのが大好きで、田舎の生まれなんで結構庭で火とか焚いても大丈夫だったんですよ。そのあと消す作業がものすごく好きになって。自分でつけた火を自分で消すという。その消し方もいろいろ試したりしててそのうち消防士さんという職業があることを知って、消防士さんになりたいって思ってたんですね。

とくに普通逆ですよね。消防士さん見て消防士さんになりたい。

そうですね、逆でしたね。火を見てから消防士さんになりたいと。

それが何歳ぐらいのときですか?

それが小学校低学年ぐらいやったと思います。

その興味は中学高校になるにつれてどういうふうな形に移行して行ったんですか?

中学あがりたてくらいのときに消防士さんになるには1,500mを5分以内で走らないとダメって言われて僕無理だなって諦めました。すぐでした、諦めるのは。

じゃあその消防士さん諦めました。そのつぎに何かあったんですか?

その頃から建築の道はもやもやとあったんですね。
父親が建築士だったんで。その影響もあって建築のお仕事も、もやもやとありました。
それが大工さんなのか設計士さんなのか、もやもやとあったんですけど。
建築の仕事の存在は大きかったです。

じゃあ高校の時にある程度進路は建築士さんって選択を取ったんですか?

そうですね、中学のときに建築の道を考えてたんで高校は建築の学校に進学したんですよ。
そんで高校の時にちょっと浮気をしちゃいまして。美容師さんになりたいなと、今度。
その頃カリスマ美容師さんが流行ってた時期だったんで、それで美容師さん。高校3年生のときに建築の道行くのかってことで悩んでたんですけど、美容師さんは夜レッスンがあるから帰るのが遅いって聞いたんで美容師諦めたんですよ。建築の道に行ったんです。

けっこう好奇心が旺盛なんですかね?

そうですね、興味あるところにはあるんですけど、ないところには全く無関心なんですよ性格上。

その興味が向いた時の集中力は、そういうのは自然と?

そうですね、興味が湧いたときの集中力と行動力はピカイチやとみんなに言われてます、言われ続けてます。

それっていつ出たものですか?

いつぐらいやろ。でも中学とか高校ぐらいのときと思いますね。

あんまり一般的にみんななかなか出来無くてて苦労するところが、ある種ナチュラルに出来てしまったんですね。

すっと入って行きました。
勉強とかも苦手やったんですよ。めっちゃ苦手やったんですけど。
高校に入って建築の教科ばっかりなんですよ、そんときになったらすごく好成績ばかり取れるようになったんですよ。
中学校までは、ほんまに低い成績で来てたんですけど。勉強せんかってん。

その高校のあとに大学に行かれたんですか?

専門学校です。

専門学校からその道に?

そうです。建築の専門学校に行きましたそのまま。

それっていろんな選択肢を持った中で建築士さんを選んだうえで今までその過程で、いま働いてる段階より、もうちょっと昔の段階で大きな成功だったり失敗だったり、さっきも言った行動力って成功の裏付けで行動力が増して行ったりとかあるじゃないですか。俗にいう成功体験ていうのがあるんですけど。もしかしたら小中くらいにあったんですか?

今まで失敗したなって思ったこと僕一度もないんですよ。なんかねよくたまに自分の人生をグラフで表しなさいと言うセミナーとか行ったら僕はもう一直線ですよ。他の人とかはこんな波うったりしてるんですけど大概。僕だけ一直線でそのまますーっと来てるみたいな感じですかね。もちろんちっちゃい失敗は重ねてますよ。仕事上でも。でもそれはもう成功の一種やと。

これはちょっとパーソナルな部分になると思うんですけど人間って喜怒哀楽ってあるじゃないですか。
たとえば代表的な喜怒哀楽って何かあげてもらっていいですか?


喜んだのは、腹たったことはすぐ忘れる性格なんであまり覚えてないんでぱっと出てこないんですけど、成功して喜んだというかその一番のファインプレイだったなっていうのは一級建築士の資格に受かったていうのが、人生の中では一番のファインプレイだと思ってますね。

逆にすごい哀しいこととか、いろいろあると思うんですけど。
仕事に活きてる哀しいことでもいいですし。


哀しいというか、落胆するタイミングはありますね。この業界にいて。
やっぱり裏切りとかも多い世界ですし、業界的にすごく大きなお金が動くんでお金を目の前にした時の人間の変わり方、ていうのはけっこう毎日のように見るんですね。
お金に追われている人間はやっぱりすごく心が狭くなってるときもあるし、その人は普段はそうでもないのに、そのときはやっぱり人間って追い込まれるとこうなるんだろうなと見るタイミングが多いんですねこの業界にいたら。そういうときはやっぱり落胆しますね。
この業界ってしんどいなって思う瞬間。

何かそうやって感情がこう動いてひと通り落ち着いたときに何かすることってありますか?
笑った瞬間、怒りを忘れた瞬間、毎回やってること。


ガンガンのロック聴きます。常に音楽は絶対聴きます。

パーソナルな話に移って行ってるんですけど、自分がちょっと変わってるなと思う瞬間は?

ひとりでも平気。大人数でも平気って感じですかね

実際にこれになろうって思って、いま現在お仕事されてると思うんですけど、やっぱり当時思ってた心境と、今実際自分がこれがしたい、これができてるっていう心境の変化はどういう段階に移行して行くんですかね?

やっぱり目標、小さな目標を立てながらやってると思うんです。
僕だけじゃなく他のみなさんもそうだと思うんですけど、一個目標を立ててそれに到達したら、次こういうことやってみようかって、それも心境の変化じゃないですか。ですんで、大きな目標の前に小さな目標をクリアしていく、ミッションをクリアしていく、それで心境の変化だったりいろんな経験が積まれるし、道もそのときに変わると思うんです。こういうことがあったからこっちに行ってみようとか。思ってたように行ってみようとかなると思うんですよね。僕にとって心境の変化はそれの連続です。

その今変わってるって部分を聞いたんですけど、自分自身ではどんな人間だと思ってますか?失敗を失敗と思わないとか。

ガラスのハートを持ってるけど、ポジティブみたいな感じですかね。

お仕事には必ず重要、人生でも重要な人との出会いはどう捉えてますか?

むっちゃ大事にしてます、僕は。

それはなぜ?

人との出会いによってまず大きなのは自分自身が成長できることです。あとお仕事も繋がって行くことになるし。

常に大きな位置づけとしてあるという?

僕にとってはもう一番ですね。人との出会いというのは。

その出会いの流れで今の仕事もあると思うんですけど、今の仕事自体は自分にとってどういう存在?

もう存在としては一番大きな存在ですね。中学の頃からやりたかった職業に就けてますし、自分がやりたかったこと、お仕事としてお金をいただいて今できてるんで、すごく僕にとっては一番なんですね。だからその家族もいるんですけど、やっぱり仕事があるから家族も持てるって考え方なんですね、これは賛否両論あるかもしれないですけど、だから大事にしてはしてますね。

建築士さんとしてお仕事されてて、今回のキーワード、『道草アパートメント』というのが出てきますが、やってみたい職業につけた、さらにやってみたい部分で、なぜこういう形になったか聞かせてもらっていいですか?

もともと建築関係でずっとお仕事させてもらってて、それでやっぱり雑誌に出てくるような建築とかってやっぱりすごく目の当たりにしてるんですね、それでせっかくこの仕事に就けてやって行けてるのに、もう少し面白いことできないのかなって、ずっと思ってたんですね。
前の会社のときからそうですし。それでこの道草アパートのメンバーとの知り合う切っ掛けがたまたまあって、それで道草アパートの工事をやらせてもらってる中で色々コミュニケーションとかも取りながらいろいろお話させてもらって、すごく楽しいこと考えはる方達だなって思ってたんですね。それで今まで僕らがやってきた建築の工事の中で、やっぱりすごく面白いこと取り入れようとするんです。僕ら建築のプロなんですけどプロから見たらきれいに仕上げなきゃダメなんですね、建築の工事って。でもそのわざと古めかしい感じで完成させるとかいうことを知ったのが道草アパートの工事が初めてだったんですよ。
その中でアートを取り入れるとか、すごい今までやったことのない感覚だったので、それがすごく楽しくて、そのうち独立して僕もやっぱり建築って本来楽しい仕事だと思うんですね。それがやりたくて独立したんですけど、なので、メンバーにも入らせてもらって今からいろんな楽しいことやって行きたいなって思ってます。

その切っ掛けとなった道草アパートのアートと建築、アートとリノベーションをどっかでやってみたい、違った形のスタイルを見つけたいと思ってたんですか?

道草アパートを基盤に全く同じ一緒のものじゃなくていいと思うんですね。いろんな面白い形が全国にできるんであればすごく楽しいことですし、やってみたいと思います。

その道草のときもやってみたいと思った人がいて、実際実現できてるじゃないですか。「やってみたい」の実現に必要なプロセス、目標とは違った感じでどうしたらいいかわからないという人がいたら、やってみたいと思う気持ちは同じじゃないですか、その気持をいかに動かして行くか、そういう部分にどういうプロセスがあったんですか?
心がけていることはあったんですか?リノベーションするにあたって。
今までやってなかったことに対してやってみたいと動いていくのは、なかなか誰にも出来ることじゃないんでそこの部分何があったのか?


まずはお客さんを安心させることだと思うんですよね。
こんなんやったら楽しいですよ。こんなんやりましょうよ。だけでは、やはり不安だと思うんですよね。リノベーションとか新築にするにしても。建築っていう行為は人の命にかかってくるんですね。違法建築とかして倒れたらやっぱり危険も及ぶわけですし。
ハート面の不安をまず取り除いてあげるのは僕ら建築士にしかできないことやと思いますね。
プロセスとしてはそれが一番最初。不安が解消された後、アートとの融合とか、こんな楽しいことしましょうよとかいうプロセスが二番目。完成してからのお付き合いが三番目。
という形で考えています。

じゃあ最初の話にあったように何かをやってみたいとか、パーソナル的な自分が何かをやってみたいと思った時はすぐに行動に移していく?気づいた時に?

はい。

そこが大きく悩んでる若者とか、そこの一歩がすごく難しいと思うんですね。
何かアドバイスじゃないですけど、コツだったり。


考え過ぎないことじゃないですかね。先のこと。
前に進みにくいですよね。僕達も建築の提案とかで突拍子もない提案とか考えるんですよ、自分の中で。そのときにやっぱりデメリットも考えてしまうんですよ。
作ったはいいけど、メンテナンスされるのはお客さんなのでお掃除がたいへんじゃないかなとか。それは僕が考えてるデメリットであってお客さんにとってはすごく喜ばれることかもしれないんですね。ちゃんとデメリットも紹介するんですけど、それに了解してもらって作るっていう形も多いんですよ、実際そのパターン。だからあまりひとりだけで悩まないってことが一番なのかなと思います。一歩踏み出すために。

たとえばそれは聞いてもらうとかでもいいですかね?

こんなん考えてるんですけどっていう発声することから開けてくることもあるし。

じゃあ仮に一歩進めた。継続して行かなくては。

それが一番難しいところです。僕もそれは普段から苦労してる部分です。

継続出来ている理由はどこにありますか?

家族の支えもありますし、周りからの応援もあります。
やっぱり同級生とかに会ってもおまえすごいなと言ってくれる声もあるんです。そういう声を聞いてたら頑張らなきゃと思いますし、自分自身頑張ってたらその評価ってあとからついてくるものだと思うんで。周りからの評価は追い風になってますね。

実際に道草アパートはそうだと思うんですけど、出来上がったあと、出来る前のイメージとやろうと思った事、完成した後の心境ってどんな感動がありました?

正直できあがった瞬間は喜怒哀楽はなかったんですよ。
作って行ってるプロセスの中はすごく感動ばっかりだったんですね、毎日が。今日はこんなことがあった、今日は外壁にアート描いたとか。それが大きすぎたせいか、完成した時には、終わったなみたいな簡素なもので。そしてこうやって稼働してる最中ですね。今から感動が出てくるとも思ってます。

このサイトを見てるひとが少しやってみたいことがある、一歩を踏み出せない。最後考え過ぎないという言葉が出てたと思うんですけど。メッセージじゃないんですけど、ある程度自分が好きなことをお仕事にされている、しかもそこで次にやりたいことに挑戦していることは、けっこう遠いじゃないですか。一般的にはやりたいこと仕事にすることは難しいんで、さらにそこからやりたいことやってる階層がちょっと見えてないそういう位置にいる人として、いま若者でもおじさんでも仕事しながら今あれやりたいのになって思ってる人に対してはどんな言葉をかけますか?

まず行動してみましょう。

行動が難しい・・・

僕やったらまず書いてみますね、構想を。殴り書きでいいんで。メモ帳で良いので、日付と。で、それでたまに夜寝る前に見直す。こいつ、まあ自分なんですけど、この日こんなこと考えてたんや今ならできるで、みたいな感覚になってるかも知れません。日が変わったら。人間ってやっぱり一日一日できることが増えていく。僕やったらそうしますね

次にこれやってみたいなっていうのは?

全国中にこの道草アパートを増やす計画をやってみたいです。

 
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