小さい頃に興味を持っていたのはどういうものがありますか?

小さい頃は自分が好きな物を落書きしていました。

どんな落書きですか?

格闘しているような絵とか。あと少し残虐な絵とか。(笑)

男の子がよく描くような?

はい、そうですね。人が殴られて鼻から血が出ているとか。

それは何歳ぐらいの時?

小学校高学年の頃です。

絵を描き始めたのは何歳ぐらい?

落書き程度に書いていたのは小学生、低学年くらいから。

なにか親御さんから「書いてみたら?」とかあったのですか?

割とうちは自由に育てられたので、太陽は赤でとか海は青でとかそういう「こうしなさい」というのはあまり言われずに自由に描いていました。

今の自分の絵のタッチにそれはかなり影響されていますか?

そうですね。あまり枠にはまらないタッチになったと思います。

そもそも絵を描いてみたいと思ったきっかけとかあったのですか?

絵は社会人になって三年目くらいになってこの道に進もうと思いました。

なにかきっかけは?

長い間年月を重ねて積み重ねていけるような職業に就きたいなと考えていて、それで本屋に並んでいる書籍の装丁の絵とか、売られているハガキの絵を見て、もうちょっと自分だったらこういう絵を描きたいなという思いがあって絵の世界に進みました。

小さいころ、小中高に印象に残っていることはありますか?いい事悪い事含めて。

高校のころにテニス部に入って、わりと運動神経のあまり高くない子が努力をして大会で優勝するというようなことを見て、積み重ねることの大切さを学びました。

絵を描く上で、積み重ねというのはとても重要な事なんですか?

毎日一枚ドローイングを描いて、HPにアップしていくということを10年以上続けていて、それが作品の元になっていく事が多いです。

もう10年も毎日一枚描いているですか?

はい。

すごいですね。

ありがとうございます。

完全に癖になっているというか?描かないと気持ち悪いですか?

はい、習慣になっているので。外に行った時とか旅行した時もなにかそういう絵のネタになるものを探す習慣がついています。

小さいころ絵を描き始めて、中高とスポーツをしていて、その間は絵から離れていたんですか?

はい、絵は描いていませんでした。

全くですか?

はい。

それの描こうと思ったきっかけが、もうふとした、それともなんか悩んでいたタイミングでお仕事をしながらさっきのような積み重ねる、何年も積み重ねる仕事に就きたいなという、どういうきっかけがあったのかなというのを聞きたいんですけど。なにかありました?

コンピューターの世界の会社勤めをしていたのですが、その技術の入れ替わりがすごくスピードがあり、また大学や専門学校でそういう事を学んでない人も、コンピューターが好きな人は会社に入るとどんどん伸びていくので、そこで好きな人には敵わないなっていうのを自分で感じて。管理者になるというのでもないし、技術者として極めるのも難しいなと感じて。それでちょっと絵の世界に。ま、どうかなって、自分ならやれるかなっていうちょっと勘違いもあって絵の道に進みました。

大きな失敗とか小さな失敗とか成功とかあると思うんですけど、なにか印象的な事ってありますか?

井之頭公園で7年間こういう形でハガキやしおりや絵を売っていた期間があって、その時にいろんな出会いがあり、そこから仕事に繋がったり、展示に足を運んでくれたりっていう事に繋がった経験が自分の中では大きな収穫です。

実際に絵を描かれて、自分の仕事として、その対価としてお金を得るという仕事だと思うんですけど、そうなりつつある段階と、今なっている段階と色々ステージが分かれていると思うんですけど、まずやってみたいって思った事、絵を描いて販売するっていうのは自然と始めると思うんですけど、それがお客さんに受け入れられ始めた時とかってどういう心境の変化がありますか?自信がついてきたとか色々心境の変化があると思うんですけど。当時を思い起こしてみたらどんな事がありますか?

公園でハガキやこうした絵を展示販売していた時に、何度か通ってくださるお客さんがいて、そのお客さんに喜んでもらえるといいなというのがあり、新しい絵を見せたいというのが、制作のモチベーションに繋がっていきました。

続けていくとそういう人がたくさん増えてきて、っていう形なんですかね?

はい。また、そういった方に展示の予定のハガキやお知らせを直接伝える事で、展示などにも足を運んでくださるという事に繋がりました。

実際にお金を稼ぐ仕事として今されていると思うんですけど、今の絵を描くという事はモリモトさんにとってどういう意味を持つというか、どういう心境なんですか?
単純にこれからなにかしたい若者がいて、想像がつかないと思うんですよね。仕事にできる、というのが。仕事にできた時、どういう喜びだったり心境になるのかなっていうのを聞いてみたいんですけど。


実際仕事にしてみると、お客さんの要望に応えながら自分の良さを出していくっていうところの難しさと、またその喜びを感じました。実際仕事で絵を描いてみると、自分の好きなように描いていいというわけではなくて、お客さんの色々な要望があるのですが、その要望に応えつつ自分らしさをそこに出していくっていう、その難しさとその楽しさを感じました。

やっぱり仕事になってみて、生きがいとかそういう・・一般的に自分の好きな事を仕事にしていない人が感じれない充実感だったり、価値観ていうのが生まれていくんでしょうか?仕事にしていくと。
そういうのありますか?
独特の、自分がこういう事をしているから思う事っていうのは職種によって違うと思うんですけど、自分の感覚的に、価値観ってどういうところにあるのかなつて。さっきコンピューターにいて絵の方に行ったっていうのがありましたけど、仕事にしていく事って価値観は当時から変わっていきましたか?


生活していく中で、いろんな悩みとかスランプ的な状態っていうのは度々訪れるんですが、描くっていうことでまた新しい道が開いていくっていう、すごくシンプルな「描く事で生きていける」というか、「描く事=生きていく」っていう、そこに専念して行けばいいっていうところが、社会人だった頃と変わったところです。

自分の事がどんなタイプの性格とか、どういうタイプの人間だと思いますか?

ポジティヴ、ネガティヴと分けるとすれば、ネガティヴな人間だと思います。

ネガティブだけども続けられるっていう。なんかイメージ的にはポジティヴだから続けていけるようなイメージがあるんですけど、実際そうではない方法があるんですかね?

作品を作る時に世の中に溢れている流行っているもの、流行しているもの、売れているものからヒントを得るのではなくて、自分の内面を掘り下げていく、そこを追求していくと、その個性が他との違いになり、その人らしいその人にしか描けない作品になっていくと思います。

人との出会いは大切にしていますか?あまり気にしていないですか?

大切にしたいな、と思っています。

大切にしたいなと思う理由は?

はい。自分ひとりで描いているというのもすごく楽しいのですが、人と会う事で自分の中に起こる化学変化というか刺激が入り、ひとりでは出ない色や形がそこから生まれてくるので、そういう意味で人との出会いを大切にしたいと思っています。

今の絵を描くという仕事はモリモトさんにとってどんな存在ですか?絵を描くということは。

理想で言えば、鳥が飛ぶように魚が泳ぐように自分は絵を描く生き物、描いて生きていくっていうスタイルになっていけたらいいなと思っています。

今気になることはありますか?(突拍子もない意味のない質問ですが。笑)

去年から植物園に通うようになって、通うことで見えてくる自然の変化、季節によって咲く花がどんどんリレーするように変化していくのが興味があります。

後世の若者達へなんですけど。
やりたいことがない、しかも何をしたいいかもわからない、やってみたいこともよくわからないという若い子達、大人、おじいさん、皆さんあると思うんですけども、そういった人たちに、どういうアドバイスというのはちょっと大袈裟かもしれないんですけど、どういう事をしたらやりたいことをみつけたり、やってみようっていう勇気がでるのかなっていうアドバイスを聞いてみたいんですけど、いかがでしょうか?


やりたいことを見つけるのは本当に難しいなと思います。
自分の中でも何を描きたいかって、具体的なコレっていうものがまだハッキリしていなところもあり。絵描きの世界でいうと、何を描きたいか明確になっている人がどんどん伸びていくのを感じています。
お金をもらって絵を描くとなると、普段自由に描いている時と、心の持ちようが変化してくるかと思うのですが、最初一つ目の仕事を取るまでが、まぁ周りを見ていてもすごく大変というところで、一度友達や家族でもいいんですが、少なくてもいいのでお金を多少をもらって何か親に絵をプレゼントをするとか、っていうのをまずやってみると、お金もらって絵を描くというのはこういう事なのかっていうきっかけを掴めると思います。

自分の描いている絵のアピール、想い、伝えたいなという部分がもしあれば。

例えばこの絵などは、下に色々な色が隠れていて、濁った色くすんだ色もあるのですが、それをどんどん単純化してよりシンプルに見せられたらいいなというのがあります。それはなにかその、トンネルとか曇っている空から光が差していくような。
制作過程でいうとそういうプロセスを経て、明るさとか希望につながっていくといいな、という想いで描いています。

基本的にそういう想いを持って?特にその絵だけというわけではなく?
なんか商品を買ってもらった人にどんな気持ちになってほしいとかそういうのあります?


実際絵を買って頂いたお客様の部屋を見たりという機会がたまにあるのですが、絵って5年とか10年とか長いスパンで存在するものなので、長い間愛されるような絵を描きたいなというのがあります。

恒例の質問があるんですけど。
山と海と空と宇宙と大地だとどれが好きですか?


宇宙が好きです。

好きな色は?

青です。

嫌いな色は?

赤が苦手です。

目耳鼻口肌、どれが敏感ですか?

特に敏感じゃないと思いますけど、目ですかね。

好きな言葉は?

Paint, paint otherwise we are lost
ちょっと英語になっちゃうんですけどそういう言葉です。

嫌いな言葉?

思いつかない・・。

次にやってみたい事ってありますか?同じジャンルの中でも違うジャンルの事です。

Sigur Rosが次に出すアルバスのジャケットのイラストを描く事です。

 
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